2019年11月16日

蜻蛉玉職人組合【雷神宮賛社中】工房たより。◎V・BACHのMPからバストロを考える!

バス・ポザウネの一般的なマウスピースはやはり【VlNCENT BACH】さんだと思います。


今回は「便箋と鞄」モデル。新旧のマウスピースを主役に、中でもあのニューヨークモデルの完全なる【復刻版】を一個それに加えまして、この【3点】のマウスピースのテスト結果&評価(猿Bb工房独断)を申し述べてみたいと思います。


◎比較したマウスピースは?…


@ニューヨークバック時代のVlNCENT BACH CORP. 1-1/2G(私が東京ユニオン時代に使用してた、1963年のレアー物。因みにこの時のバスポザウネはニューヨークバックの50Bを使っていました。)


A2017製造。『VlNCENT BACH』 ARTlSAN 1-1/2G


Bニューヨークバック最終年のMPデーターを元に、メーカー【ウイリーズ】のオーナーや職人さんが復刻製作してくれた特注品ウィリーズの【Q:1-1/2G】カスタムMPの以上三点。



◎テスト使用したバス・ポザウネは、◆中華大陸製(2010年製造)。猿Bb工房2015年から2018年にかけて大改造&大改修をした猿Bb工房製バスポザウネ☆OWARI-UTUKE【QBTB-MkZカスタム】

◎テスト会場。尾張BP製作所【猿Bb工房】2019/10/8



@の評価。

非常に扱い易い安定した吹き込みが可能です。流石に'60年代。あの時代のバックの性能は『こうだ!』と言わんばかりの素晴らしさです。


バックのポザウネが初めて日本に上陸した時代のレアー物ですので今や個体数も少ないと思います。


それも私が現役時代(50年以上前)に使って『ニューヨークバック50B』に付属のマウスピースで御座います。


これは私の宝物ですから…評価の対象外かも知れませんネ。


そして、あの時代と今とでは私自身が、パワーも奏法もかなりの違い(腕落ちして居る!)は有るのでしょうが!…それらを差し置いても、口に当てるだけで即馴染んでくれる処が古い女房と寄り添う(笑)…そんな感じで御座いましょうか(笑)。


不具合の箇所を何とか探しましたが?…まったくMPに対する不満は有りませんでした。


これ以上のMPは二度と手に入らないのかも知れませんネ。このニューヨーク物に付いては細かな各評価は出来そうにありません。



Aの評価。


アルティザンと銘うったV・バック久方のニューモデルだとの事で試奏もしないで記念に買いました(笑)。


一番の違いはスタンダードの物とのデザインの違いです。


無骨で単調でトラディショナルなオリジナルデザインの品に比べて、曲線がなだらかに、そして優雅なスタイルですし、お洒落な外観をしてます。私的には好みな形です。


口に当てて見ました。


スタンダードの1ハーフGに比べて『リム』の幅が薄く感じられます。


過去の経験からして「ハードプレス奏法」の古いスタイルでしか吹く事が出来ない私には、このリムの薄い内側に落ち込みの鋭いタイプのMPは何か神経質なマウスピース!と言う印象が有ります。


それにリムの肉薄の加減で薄いと『バテ』も早まる!…と言う印象が強いタイプなのです。


バックのバストロMPでこんなにリムが薄いを私は知りません。


日頃馴染んでるオリジナルのリムすら「薄い!」…と感じてますので良い印象ではありません。


それから、カップエンド。スロート入り口部分の「穴径」で御座います。


写真@とAを比較して穴径がAの方が極端に「小さい」事がお分かり頂けると思います。


こんなに小さい穴径のバストロMPを私は見たことは有りません。


多分5Gや6-1/2AL。ラージボァー物より小さい穴ではないのでしょうか?。


実際に吹き込んで見ました。


リムの薄いのは落ち着きませんネ(笑)。


ダイナミック「P」から「mf」迄は余り感じませんが、これが「f」から「ff」にパワー圧力を上げて行くと、明らかに音の勢いにバウンドがかかり、音隠りと跳ね返りでロングトーンのキープが綺麗に出来ませんネ。


バスポザウネのこのMPカップ径から考えるとこの細い小さなサイズの穴は明らかにミスマッチだと思います。小さい過ぎます。


バックの職人さんがどの様な意図でこの穴径にしたのか?知りたいものです。昔のモデルにこの様な物が有ったのでしょうか?


盟友。新大久保湯麺サミット主催者&プロデューサーの所長がお持ちの、特殊工具『穴削りリーマー』を借りて穴径を削って吹いて見たい処です。



スタンダードの穴径にしたらどんな反応の音変わりするか?非常に興味有りますネ。穴径が@とBと同じになれば、リムさえ我慢出来ればかなり良いMPになると思いますが!

あ。一つのヒントですが…(笑)ソフトプレスで吹くバスポザウネミュージシャンにはこのアルティザンは意外と合ってるMPかも?…とソフトプレスで吹いてみて思いました。私には全く馴染まない『或手山』のマウスピースでしたが…。衝動買いの悪しき例で御座いますネ(笑)。



Bの評価


国産のMP製作メーカーの『willie's』ヤマナシ・ジャパンにオーダーを出し、ニューヨークモデルのデーターを元に再生復刻製作して頂いたカスタムの【Q-1・1/2G】のMPです。


只今はこのマウスピースのみ使っております。


サイズデーターは@と全く同じで御座いますが、金メッキの仕上げで若干口へのタッチは優しく感じます。

B♭管。F管。猿Bb工房でカスタムされたE♭管!


どの音域にもスムーズに発音発生反応致します。


タンキングの切れも非常に無理が有りませんし、FヴァルブからB♭管への切り替え。E♭ヴァルブからF管への非常に機械的ミスが出易い切り替えもなんなくこなします!

中華製ながら猿Bb工房で完全分解!一つ一つのパーツを初めから精密かつ丁寧に再組み立てをした【カスタム・バス・ポザウネ】の素晴らしい性能に負う処も大なのでしょうが(笑)…やはり、このマウスピースの特性、出来の良さが顕著に現れて居るのだと思います。


レガート奏法時やスラー奏法時に起きやすい『滑りすぎ!』や思う様に『滑らない!』トラブルにすんなり反応してくれるのはやはりこのMPの優秀さであり私との相性の良さから来てるのだと思います。


肝心の『音色』『音質』に関しては三本の中でも一番だと思います。約二年使っておりますが、一番安心して板に上がれるマウスピースで御座います。


さて!
◎総論になりますが…マウスピースも楽器も性能は大事です。


しかし、吹奏楽器の一番大切な事は☆『練習』。ステージを意識した☆『稽古』です。


@ロング・トーンの稽古!

Aタンキングの稽古!

Bスケールの稽古!


この三つの【稽古】が日頃どれだけ出来ているか?…が全てです。

『稽古』は板の上では嘘をつきませんよ!皆さん頑張って下さい。
191112_1845~001.jpg191112_1852~001.jpg191112_1854~001.jpg191112_1845~002.jpg191112_1851~001.jpg191112_1854~002.jpg191112_1846~001.jpg191112_1850~001.jpg191112_1855~001.jpg191112_1958~001.jpg191112_1959~001.jpg191112_2000~001.jpg191112_2008~001.jpg191112_2008~002.jpg191112_2009~001.jpg191112_2010~001.jpg191112_2010~002.jpg
posted by ueda at 20:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月15日

蜻蛉玉職人組合【雷神宮賛社中】工房たより。◎木曽駒ヶ岳!

spicyジャズオーケストラの創立者であり!マネージャーであり!…雑用係!の【OM】さんは飛騨人です。

飛騨の人は実直で勤勉!粘り強い人が多いのが特徴です。


江戸で生まれ飛騨で育ったアタシとは些か人間性が違いますネ(笑)


仕事の関係で信州に転勤となりながらも尾張のバンド【spicy】のマネージャーを黙々とこなす努力の飛騨人です。


彼から今朝の「木曽駒ヶ岳」の写真が届きました。


冠雪してる木曽駒ヶ岳!綺麗な霊山ですね。


我が一族も清和源氏の末裔。木曽源氏も祖先を同じにする一族です。


木曽駒ヶ岳は我らにとっても特別な御神山で御座います。南無八幡大菩薩!
20191115083454.jpg
posted by ueda at 09:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月14日

蜻蛉玉職人組合【雷神宮賛社中】工房たより。◎玉造りの目安【治具】のお話し。

玉細工には『寸法』なんかを度外視した作家さんの『逸品物』も御座いますが…。我々職人の処に来るオーダーは、まぁたいていの場合、寸法が決まった物が来るのが当たり前で御座います。


「鋳型」での大量生産では無い手仕事で御座います。


玉サイズの目安は8割がた『感』で行うのですが…ある程度の標準目安として【寸法治具】をも使います。


専用の物等は御座いません!


各サイズに合わせて自分でコサエタ治具で御座います。(写真)


「ノギス」や「ぶんまわし」を使う時も御座いますが、大概はこの寸法治具を目安に玉を造ります。


この治具も時々サイズ確認の為に使う程度の使用頻度では御座いますが、大切な玉造り工房の【道具】なので御座います。何時もお世話になっております。ハイ!
191114_0943~001.jpg191114_0943~002.jpg
posted by ueda at 10:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月13日

蜻蛉玉職人組合【雷神宮賛社中】工房たより。◎78年めの朝!

いゃ〜。78回目。


晩秋のキリリとした爽やかな誕生日の朝を迎えましたよ。



朝一番に仏壇に御線香をあげて御先祖様に無事の誕生日をご報告致しました。



昭和17年11月13日。


大東亜戦争たけなわの戦中派生まれ!


昭和世代も戦前派が少なくなり、我々戦中派生まれも段々と鬼籍組が増えて来ております昨今。


昭和も戦後世代が古稀を迎えてる時代に入りました。

しかし、まだまだ【戦中派】としては頑張らなアカン!…と気持ちも新たに朝から珈琲飲んで居ます(笑)


親しい神様かはらお前は【85歳】まで大丈夫との保証を連絡頂いてはいますが…只生きてるだけじゃツマラナイし!生きてる限り仕事も音楽も助平も頑張りたいもので御座います。はい!


【お願い!】

私の携帯電話は時代物で御座いまして、電波が届かない等不具合が多発しております。


通じ無い!返信が来ない!…の時には再度の発信か、伝書鳩&狼煙!にての連絡を御足労かけますがお願い致します。


常に【即返事を心掛け】ておりますので即返信無い時は…届いて無い時!と考えて頂いて結構です。宜しくお願い致します。
120814_1617~002.jpg
posted by ueda at 09:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月12日

蜻蛉玉職人組合【雷神宮賛社中】工房たより。◎猿Bb工房カスタム・バケット・ミュート

全国のベーストロンボーン吹きの皆様!恙無くお元気でお過ごしでせうか?


11月や12月は本番が重なりお忙しい頃とお察し致します。


風邪などに注意されて、万全な体調で板上にあがりたいもので御座いますネ!



さて、今回のお噂はベーストロンボーンの「ミュート」!…とりわけ不満の種の【バケット・ミュート】に関するお話とミュートその物の製作過程のお話で御座います。


◎一般的な「new・stone・lined」のバケットミュート(ベルべトーン・ミュート)は現役時代も含めて頻繁に使っておりました。現在でも我が家には新旧の他メーカー品も含めて5個ばかりを持っております。

何とか自己流で不満点をプチ改造等致したりして参りましたが、NSLのミュートではなかなか満足行かない点が多々御座いました。



F管トリガーで「C」1ポジションから下の各音。


最初のCから既に音程、音色にバランスの悪さがでます!…半音下がる度にその悪さをさらに暴露いたしますので御座います。



B♭管部分の音程&音色はまぁ、何とか我慢の範疇におさまっておりますが…F管に入るとまるでペケ!


レギュラーのNSLのミュートで改良を番度致してきましたがこれも駄目!



これは、もしかして「NSL」のミュート!その物に原因と欠陥あるのでは無いか?…と考えて、ミュート本体部から考えなおす事に致しました。


◎写真(A)

オリジナル「NSL」ベース・トロンボーン用のベルべトーン・ミュートです。(ミュート内部はプチ改装してあります)

◎写真(B)
ベルフック金具を外し解体した状態。

◎写真(C)
市販されてる径10吋のプラスチック製のゴミバケット・ロングサイズ(長さ20a)
◎写真(D)バケット内部 

◎写真(E)吸音&弱音材のニット帽子(作家物)

◎写真(E)バケット内部にニット帽子取り付け状態(取り外し可能)

◎写真(F)バケットにベル取り付け金具セットの状態

◎写真(G)
猿Bb工房カスタムベルべトーンミュート完成品


写真G以下の姿は実際のセット状態と練習用スタンドにセットした状態の姿で御座います。


◎全音域…特にベーストロンボーン範疇の低音域の音色、音程は飛躍的に改善されました。


やはり考えてた通りミュートの形状に問題が有りました。低音域をカバーするにはNSLのミュートの「奥行き」が浅過ぎました。


浅いと音色も輪郭が無くなり、音程をキープできません。


このバケットのサイズなら初心者やアマチュアのベーストロンボーン奏者にも安心して吹き込んで頂けます事はわたしが保証します(笑)。


スタンド(カメラスタンドにて自作)にセットすれば練習用に、また本番用のグレンミラー「ハットスタンド」として使う事が出来ます。


但し。良い事ばかりではありません!


大きさ!がネックです。


車で移動出来るミュージシャンは良いとして。貧困独居高貴高齢者の私の様に「徒歩」&「最寄りの交通機関」ご利用の老ミュージシャンには大変な荷物になります(>_<)


もう一つ困った事が有ります。


「物」が物だけに…練習場に置いておくと、皆に「ゴミ」を入れられます(笑)「鼻紙いれるなァ!」 


ゴミバケットが本職だからしかた有りませんが…(笑)。では!
191111_1951~001.jpg191111_2017~001.jpg191111_2019~001.jpg191111_2021~001.jpg191111_2021~002.jpg191111_2034~001.jpg191111_2046~001.jpg191111_2047~001.jpg191112_1018~001.jpg191111_1229~001.jpg191111_1229~002.jpg191111_1229~003.jpg191112_1028~001.jpg191021_1012~001.jpg191021_1012~002.jpg
posted by ueda at 11:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする